原作:さそうあきら
1961年、兵庫県生まれ。早稲田大学漫画研究会在籍時の84年に「シロイシロイナツヤネン」でちばてつや賞大賞を受賞し、デビュー。99年、「神童」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞と手塚治虫文化賞マンガ優秀賞をダブル受賞。08年「マエストロ」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を再び受賞。06年~21年、京都精華大学マンガ学部マンガ学科で教鞭を取る。映画化作品に『神童』(07)、『俺たちに明日はないッス』(08)、『コドモのコドモ』(08)、『マエストロ!』(15)がある。
Comment
京都は伝統と革新が矛盾なく共存する場です。そこで僕が聴いてきた様々な音たちが「ミュジコフィリア」の源泉になりました。音楽が生まれ出づる瞬間の喜びを描きたい。そんな思いがこの映画から皆さんに伝わりますように!
「ミュジコフィリア」(全5巻/双葉社刊)
京都の芸術大学を舞台に、主人公である漆原朔が「現代音楽研究会」に誘われたことをきっかけとして現代音楽の世界に身を投じ、さまざまな出会いを経て自分の音楽を創り上げていく過程を描く。実在する音楽家も登場させながら、現代音楽の魅力を深い愛情と知識に基づいて紹介。双葉社の「漫画アクション」で2011年1月18日号より2012年5月8日号まで掲載された後、同社の「Web漫画アクション堂」(現「WEBコミックアクション」)に移行し、同年の11月20日配信で最終回を迎えた。さそうあきらによる音楽をテーマとした作品として、「神童」(07)、「マエストロ」(15)に続くものとなる。第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品。
主題歌「小石のうた」
作詞・作曲:日食なつこ
1991年、岩手県生まれ。ピアノ弾き語りアーティスト。緻密に練り込まれた詞世界と作曲技術は業界内外問わず注目を集め、大型フェスにも多数出演。強さも弱さも鋭さも儚さも、全てを内包して疾走するピアノミュージックは聴き手の胸を突き刺さし、唯一無二の爽快な音楽体験を提供する。17年、音楽ストリーミングサービス「Spotify」で日本人アーティストとして初めて「Spotify Session」に抜擢され、ライブ音源が世界配信された。21年3月、2ndシングル「音楽のすゝめ」、8月に3枚目のフルアルバム「アンチ・フリーズ」を発売。
主題ピアノ曲
「あかつき」「いのち」:古後公隆
京都市立芸術大学中退(作曲専攻)。作編曲家として、NHK「阪神・淡路大震災20年 あの日を胸に“生きる”」、ゲーム音楽「のだめカンタービレ・楽しい音楽の時間デス」(任天堂)等、多くのCMや舞台音楽で高い評価を得る。ピアノ・チェロ演奏家としては、レコーディング、ライブの他、第30回東京国際映画祭への出演、羽佐間道夫・山寺宏一らとの「声優口演」等。現在、大阪音楽大学ポピュラーインストゥルメント科非常勤講師。
<音楽>
Improvisation for Musicophilia 1 「賀茂川と風の協奏曲」
橋爪 皓佐

あかつき
古後 公隆

a-o
長谷川 智子

ペポリカ ピリカ レパプリカ
池内 奏音

trans- for 3 performers
橋爪 皓佐

都の音
(長田幹彦:詩 佐々紅葉:曲による「祇園小唄」および般若心経に基づく)
橋爪 皓佐 (電子音響編集)

Desiderio
宮ノ原 綾音

スイボクノカゼ
植松 さやか

Angel Night
池内 奏音

Improvisation for Musicophilia 2 「朔」
橋爪 皓佐

Impromptu
池内 奏音

濁った水の中で
小松 淳史

部室(クラブ・ハウス)from『カフェ・ママン』
大野 裕之

いのち
古後 公隆
<挿入曲>
ロマンス 第2番 へ長調 op50
L.v.ベートーヴェン

<25の練習曲> op100より 小さなつどい
J.ブルグミュラー

<ゴルドベルク変奏曲> BWV988 より アリア
J.S.バッハ

歌劇<ラ・ボエーム> より 私の名はミミ
G.プッチーニ

春よ
P.A.ティリンデッリ

練習曲
C.ハノン

楽劇<トリスタンとイゾルデ> 第1幕への前奏曲
R.ワーグナー

<ピアノ組曲> op25より プレリュード
A.シェーンベルク

<無伴奏チェロ組曲> 第1番 ト長調 BWV1007 より サラバンド
J.S.バッハ

交響曲第1番 ハ短調 op68
J.ブラームス

祇園囃子
長刀鉾祇園囃子保存会

演奏・楽曲制作協力
京都市立芸術大学
京都市立芸術大学音楽学部・大学院管弦楽団
指揮:粟辻 聡

作曲・演奏監修:岡田加津子
楽曲演奏アドバイザー:大嶋義実